2017年9月15日金曜日

ミャンマーへ行ってまいりました(9月)

今回の出張では、NPO関連の物資持参や各プロジェクトへの寄付などの受託業務とミャンマーJMCショップへの納品とサンプル品の持参とプレゼンテーション、農産業プロジェクトへのアドバイス等を行いました。

NPOの活動内容と収支報告は、NPOのブログでご確認頂けます。

<農産物加工品研究事業関連>

現地法人JMCのココナツ工房から、ピーナツオイル、はちみつ等のサンプルを受取り、品質チェックを致しました。ココナツの実がミャンマーの農村部で大量に買い占められるという事態を受け、本年度はオイルの生産が全くできませんでした。実際には、5月頃になって、買取りに来た企業と契約をしたものの、結局引き取られることもなく、連絡も途絶えてしまったという村があり、JMCに買取の交渉をしてきたそうですが、品質と取引相手の態度から村の判断できっぱり断る、ということがありました。

COCOWINのココナツオイル生産は、手作り製造方法を行っている以上、年中いつでも可能ではありません。通年製造の実験も行いましたが、どうしても水分残留やろ過工程で目詰まりがする、ココナツの実が濡れてしまい、仕上がりの香りに大きく影響されるなどの結果を受け、2~4月の2か月間のみしか製造しない事を決めています。次の機会は平成30年の2~4月ですので、今から材料となるココナツの実を確保していく必要があります。昨年のトラブルを参考に、なんとか正しい取引先の村が見つかることを願うばかりです。

<ミャンマーの人気商品>

陽月堂から納品した商品の中で、要望が高い物の一つに、スマートフォン、パソコン、タブレット類があります。
中古品がほとんどですが、日本で仕入れられる中古品はまだまだきれいで、型が古いものなどは新品同様で手に入れられます。
肝心なことは、電話も家になかった生活の人々、特に若い世代の人達が、いきなりスマホを手にして使い方をよく理解していない点。陽月堂とJMCは、必ず顧客に対して詳細の説明を行います。単に操作や設定の方法ではなく(それなら地元の店で簡単に聞ける)、ネットの危険性や情報リテラシーを伝える必要があると考えていることから、短時間でもレクチャー時間をもつようにしています。

ソニーのスマホも日本で製造しているわけではなく、また、SIMフリーの機種に限られることから、日本ではあまり流通してないものになります。現地でも手に入れることはできるのに、それでも日本からの中古がいい、と信じ込んでいる消費者も少なくなく、それを良い事に商売ありきの取引をするのではなく、陽月堂はNPO支援活動の精神を受け継ぎ、しっかりと伝えるべきを伝え、上手に便利なものを使って頂けるようにしたいと考えています。


<ミャンマーの日本語を学ぶ学生たち>

日本では、技能実習制度という、外国人に日本で仕事をしながら技能を身に付けてもらおうとする制度があります。常に外国人労働者をめぐっては、どんな制度を設けようとも賛否両論あり、また就労や滞在中のトラブルも絶えません。確信犯的に計画を立て、他の目的で仕事をさせる、あるいは日本にいく、という、どちらか一方だけの問題もありますが、理解やコミュニケーション不足、仕事に対する意識や他国文化に対する情報不足が原因ということは少なくないと思います。

ミャンマーでも、この制度を利用し、ミャンマーで日本語を学んでもらい、日本から要望のあった企業に仲介し学生を日本に送る、という中間団体が数多くあります。うわさが噂を呼んで、日本語を勉強して日本に行こう、という若者が沢山いますが、情報が口コミのみだったり(途上国では公開情報より経験者や噂の情報を重視する傾向が強い)、都合よくうまくいったという話を信じ込んだり、とにかく勘違いが多いのが現状。

最近、介護・看護士として日本で働くミャンマー人が増えてきました。日本語の勉強をさせてもらえ、2-3年日本で介護士としての勉強をしながら働くことができるという話です。ミャンマー人なら相応しいのでは、と思っていましたが、現地でそうした中間団体の日本語学校に通う学生たちが悩んでいるので相談に乗ってもらいたいという依頼が来ました。

14人の学生さん達と面会し、陽月堂のウィンさんから、日本語を独学で学び、日本の大学に通いながらNPO活動に携わり、そして昨年から日本で仕事をし始めた経験者からの話に、学生さん達は興味津々に耳を傾けていました。

介護や看護師になりたい、というわけでもないのに、ただ、日本に行きたい、という学生たち。理由を聞けば、稼ぎたい、親を助けたいと言うけれど、どうもそれさえも言い分けにしか聞こえない。では何が不安かというと、300万K(約30万円)のお金を払わされ、13万の給与から住居や食費を引かれ、手取りが少ない、日本の会社は厳しいと聞く、面接したのに何の連絡もない、説明がない…、といった内容に口をそろえます。

ウィンさんの話の概要

(日本語で話し、分からないところをビルマ語で)

自分で目標もないのに、文句だけ言うようなミャンマー人は日本に行かない方がいい。ミャンマー人として恥ずかしいですよ。

不安なことがあれば直接聞いて、本当に相手が悪いのか、自分が無知なのか知ることが大事。厳しいのは当たり前です。
日本人は良く働くから素晴らしい社会になっている。皆で働くから便利な社会。どこかの国みたいに、日本には文句言えば何とかしてくれる、と思っているなら大間違い。最初は優しい日本人も、出来ない人に厳しくするのは当然。日本語も分からない、世の中の事も知らない、世界の中でミャンマー人は笑いものですよ。

日本でもいい人ばかりではない。差別されたり馬鹿にされることもある、でも悔しかったら、絶対見返してやるぐらいの気持ちで勉強して頑張る気持ちがないと外国に行ったらだめだと思う。ミャンマーは素晴らしい国なんだから、ここで十分幸せになれる。
人の国に行くんでしょう。勉強して仕事させてもらいに行くんでしょう。日本にも、ミャンマーと同じように、郷に入っては郷に従え、ということわざ、ありますよ。他の国に行くんだったら、文句言わずに辛抱しないとだめです。

ミャンマー人には素晴らしい所が沢山ある。ミャンマーの誇りを忘れず、日本を愛して、日本の周りの人々がミャンマーの人に来てもらって本当に良かった、素晴らしい人達だ、と思われるような気持ちで頑張りましょうよ。

もし、日本に行く事を決めて、日本に行って、困ったことがあればいつでも連絡してください。相談にのります。もし、本当に悪い人達がいたら、すぐ連絡下さい。